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飛騨高山 観光ガイド

夕暮れの高山の町並。春の高山祭の夜で、通りの奥に提灯をともした屋台が見えます
夕暮れの高山の町並。春の高山祭の夜で、通りの奥に提灯をともした屋台が見えます

岐阜県高山市は、江戸時代の町並みが残る「飛騨の小京都」です。高山善光寺はJR高山駅から歩いて約5分。宿坊に泊まれば、朝のお勤めから朝市、古い町並まで、1日を歩いて回れます。

高山でしたい4つのこと

これからの高山 — 周辺のイベント

1. 暗闇のご戒壇巡りを歩く — 高山善光寺

高山善光寺の本堂の内陣。「ご戒壇めぐり」の札の先から地下へ下ります
高山善光寺の本堂の内陣。「ご戒壇めぐり」の札の先から地下へ下ります

高山善光寺は、長野の信州善光寺大本願の別院です。信州善光寺と同じく、本堂の地下に「ご戒壇巡り」があります。

ご戒壇巡りでは、本堂の内陣から地下の回廊に入り、明かりのない中を手探りで進みます。御本尊の真下には「洗罪極楽の鍵(せんざいごくらくのかぎ)」と呼ばれるお錠前が懸かっています。この鍵に触れることで仏様と縁を結び、極楽往生のお約束をいただく、とされています。

項目 内容
場所 高山善光寺 本堂の地下 Googleマップ ↗
参加費 500円
受付 随時。お寺の人にお申し出ください
高山駅から 東口から徒歩約5分

ご戒壇巡りの流れ

地下へ続く入口・階段を下りて暗闇の回廊へ地下へ続く入口・階段を下りて暗闇の回廊へ
地下へ続く入口・階段を下りて暗闇の回廊へ
  1. 本堂でお参りする — 本堂に上がり、御本尊にお参りします。御本尊の一光三尊阿弥陀如来は絶対秘仏で、お姿を見ることはできません。
  2. 地下へ下りる — 内陣の入口から階段を下ります。中は一寸先も見えない暗闇です。
  3. 右側の壁を伝って進む — 「洗罪極楽の鍵」は、右側の壁の、人の胸の高さに設けられています。右手で壁に触れながら、ゆっくり進みましょう。
  4. 鍵に触れる — 御本尊の真下で、鍵を探し当てて触れます。
  5. 出口の光を見る — 出口から差し込む光を目にしたとき、ふだんは意識しない「光のありがたさ」を感じられます。

内部の高さは、いちばん低いところで180センチです。背の高い方は頭上に気をつけてください。法要などで受けられない時間があります。

暗闇の中では、目に入るものに気を取られることがありません。鍵を探すことだけに心を向ける時間が、この行の意味だとされています。高山善光寺のいわれや庭園「二河白道」については Temple Hotel 高山善光寺 で紹介しています。

2. 朝7時のお勤めに参列して、朝市へ

高山善光寺の本堂。紫の幕の奥に内陣があり、参列者は畳の上の座布団に座ります
高山善光寺の本堂。紫の幕の奥に内陣があり、参列者は畳の上の座布団に座ります

高山善光寺では、毎朝7時から本堂で朝のお勤めをしています。宿泊者は無料で参列でき、予約は要りません。お子さまも参列できます。

項目 内容
始まる時刻 毎朝7時
場所 高山善光寺 本堂 Googleマップ ↗
料金・予約 宿泊者は無料・予約は要りません
木魚を打って読経する僧侶・お経の紙を手に参列する・参列者に語りかける僧侶(2024年7月撮影)木魚を打って読経する僧侶・お経の紙を手に参列する・参列者に語りかける僧侶(2024年7月撮影)木魚を打って読経する僧侶・お経の紙を手に参列する・参列者に語りかける僧侶(2024年7月撮影)
木魚を打って読経する僧侶・お経の紙を手に参列する・参列者に語りかける僧侶(2024年7月撮影)

本堂の畳に座り、僧侶の読経に合わせて手を合わせます。お経が読めなくても、座って聞いているだけで参列できます。人数はチェックインのときにお知らせください。

お勤めのあとは、歩いて朝市へ

高山には、毎朝開かれる朝市が2つあります。朝のお勤めが終わったら、そのまま歩いて朝市へ向かいましょう。 高山善光寺では、早朝の朝食には宮川朝市をおすすめしています。

高山陣屋の前に並ぶ陣屋前朝市の店(11月)高山陣屋の前に並ぶ陣屋前朝市の店(11月)
高山陣屋の前に並ぶ陣屋前朝市の店(11月)
朝市 場所 時間 高山善光寺から
陣屋前朝市 高山陣屋の前の広場 地図 ↗ 7:00〜12:00(11月〜3月は8:00から) 徒歩約5分
宮川朝市 宮川の東岸、鍛冶橋〜弥生橋 地図 ↗ 7:00〜12:00(12月〜3月は8:00から) 徒歩約12分
  • 宮川朝市 — 宮川沿いに約700メートルにわたって店が並びます。地元の野菜や果物、山菜、漬物、民芸品、季節の花などを売っています。冬はみそ、漬物、餅なども並びます。始まりは明治時代の野菜市で、昭和37年(1962年)に今の川沿いへ移りました。
  • 陣屋前朝市 — 高山陣屋の前で開かれる朝市です。見終わったら、そのまま陣屋の見学に向かえます。

どちらも一年中開かれています。売り切れた店から早めに閉まるので、早い時間のほうが品数が多くそろっています。

(朝のお勤めは高山善光寺、朝市は飛騨高山観光コンベンション協会「飛騨高山宮川朝市」と岐阜県観光連盟の案内による)

3. 古い町並と高山陣屋を歩く — 高山で食べる・買う

古い町並(さんまち) は、江戸時代の城下町の商人町だった一帯です。出格子の町家が連なり、軒下には用水が流れています。三つの通りが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。

  • 造り酒屋 — 古い町並には7軒の造り酒屋があります。軒先に杉の葉を玉にした「酒ばやし(杉玉)」を下げているのが目印です。
  • 店の時間 — 店は9時ごろから18時ごろまでのところが多く、火曜日か水曜日に休む店もあります。夕方には閉まり始めるので、買い物は昼までにがおすすめです。
  • 高山善光寺から — 徒歩約10分です。地図 ↗
提灯をともした町家・夜の古い町並(高山祭の夜)提灯をともした町家・夜の古い町並(高山祭の夜)
提灯をともした町家・夜の古い町並(高山祭の夜)

高山陣屋 — 全国で唯一残る代官所

高山陣屋の地図 ↗

高山陣屋 は、江戸幕府が飛騨を治めた役所(郡代・代官所)の建物です。当時の建物が残っているのは全国でここだけで、国の史跡になっています。高山善光寺から徒歩約5分、陣屋前朝市のすぐ後ろにあります。

開館時間 4月〜10月 8:45〜17:00 / 11月〜3月 8:45〜16:30(入館は30分前まで)
入館料 500円(高校生以下は無料)
休館日 12月29日〜31日・1月1日

飛騨牛・高山ラーメン・みたらし団子

  • 飛騨牛 — 岐阜県を代表する和牛です。高山の町なかには、飛騨牛を出す店が多くあります。
  • 高山ラーメン(中華そば) — 細い縮れ麺に、和風だしのあっさりした醤油スープ。スープとタレを一つの鍋で合わせて煮込むのが「高山流」とされています。昭和13年(1938年)創業の店が原点といわれます。
  • みたらし団子 — 高山のみたらし団子は、甘いたれではなく醤油で焼き上げます。

高山善光寺の近くには、飛騨牛料理の「丸明」、郷土料理の「八角亭」、居酒屋の「えん卓」などがあります。歩いて行ける範囲にコンビニとスーパーもあります。

営業日・営業時間は店によって違い、変わることもあります。お出かけ前に各店にご確認ください。

(古い町並・高山陣屋・高山ラーメンは、飛騨高山観光コンベンション協会の公式サイトによる)

4. 高山祭と宮川の桜を見る

夜祭で提灯をともした屋台(2017年4月14日)
夜祭で提灯をともした屋台(2017年4月14日)

高山祭 は、春の「山王祭」と秋の「八幡祭」を合わせた呼び名です。「高山祭の屋台行事」はユネスコの無形文化遺産に登録されています。

春の高山祭(山王祭) 秋の高山祭(八幡祭)
日程 毎年4月14日・15日 毎年10月9日・10日
神社 日枝神社 桜山八幡宮
会場 古い町並の南側(安川通りより南) 古い町並の北側(安川通りより北)
夜の行事 14日の夜祭 9日の宵祭(18:00〜21:30)
高山善光寺から 徒歩約15分 徒歩約20分
  • 屋台曳き揃え — 豪華な屋台が神社の周辺に並びます。
  • からくり奉納 — 屋台の上で、からくり人形の芸が奉納されます。
  • 夜祭・宵祭 — 日が暮れると、屋台にたくさんの提灯がともり、古い町並を巡ります。
春の高山祭の夜祭(2017年4月14日)春の高山祭の夜祭(2017年4月14日)
春の高山祭の夜祭(2017年4月14日)

祭りの日は会場のまわりに車で入れません。宿坊に泊まれば、夜祭を見たあとも歩いて帰れます。 当日の天候で行事が中止になることがあり、順延はありません。秋の行事の時間は 秋の高山祭(飛騨高山観光コンベンション協会) をご確認ください。

宮川沿いの桜(例年4月中旬〜下旬)

宮川沿いの桜並木・桜の下を走る人力車(2018年4月18日)宮川沿いの桜並木・桜の下を走る人力車(2018年4月18日)
宮川沿いの桜並木・桜の下を走る人力車(2018年4月18日)

町の中心を流れる宮川の岸には桜が並び、赤い中橋と合わせて高山の春を代表する景色になります。見頃は例年4月中旬から下旬で、春の高山祭と重なる年が多くあります。中橋は高山善光寺から徒歩約8分。人の少ない朝のうちに歩くのがおすすめです。中橋の地図 ↗

東山寺院群を歩く — 東山遊歩道

古い町並の東の山すそには、東山寺院群 と呼ばれるお寺と神社が南北に連なっています。天正13年(1585年)に飛騨を治めた金森氏が、城下町を整えるときに計画的に配置したものです。

寺社の境内を順にたどれる 東山遊歩道 が整っていて、古い町並より人が少なく、静かに歩けます。

  • 宗猷寺(そうゆうじ) — 金森家ゆかりの、高山でただ一つの臨済宗妙心寺派の寺院です。高い石垣の上の鐘堂と、金森宗和好みと伝わる庭園があります。
  • 大雄寺(だいおうじ) — 名工・水間相模が再建した山門と、この地方で最も古い鐘楼(元禄2年・1689年)があります。
  • 雲龍寺(うんりゅうじ) — 金森長近ゆかりの建物を移したと伝わる鐘楼門があります。
  • 東山神明神社 — 高山城の「月見殿」を移したと伝わる絵馬殿があります。

高山善光寺からは、近くの 飛騨国分寺(徒歩約8分)から東へ向かい、高山別院、雲龍寺、大雄寺、素玄寺、東山神明神社、法華寺、宗猷寺とたどる道順があります(2〜3時間)。

(東山寺院群の由来と建物は、高山市「歴史的風致維持向上計画」による)

四季の高山

春 — 宮川の桜と春の高山祭(4月)

4月中旬から下旬に宮川沿いの桜が見頃を迎え、14日・15日には春の高山祭があります(4. 高山祭と宮川の桜を見る)。

夏 — 手筒花火(8月)

8月には、宮川の川床で、竹筒に詰めた花火を人が手で抱えて打ち上げる「飛騨高山手筒花火打上げ」があります。

秋 — 秋の高山祭と夜のライトアップ(10月〜11月)

10月9日・10日に秋の高山祭があります。10月から11月は、中橋と江名子川(えなこがわ)のまわりが夜にライトアップされ、白壁の蔵に映る紅葉を眺めながら歩けます。

冬 — 雪の高山善光寺と二十四日市(1月〜2月)

雪の日の高山善光寺
雪の日の高山善光寺

冬の高山は雪が積もります。1月24日には、民芸品や地元の食べ物の店が並ぶ「二十四日市」があり、1月から2月には飛騨の里で合掌造りの民家のライトアップがあります。

年間行事

春と秋の高山祭、1月の二十四日市、4月の飛騨生きびなまつり、8月の手筒花火、秋のライトアップなど、一年を通じて行事があります。日程と高山善光寺からの距離は 飛騨高山のイベント にまとめています。

宿坊に泊まる1泊2日のモデルコース

高山善光寺に泊まるから楽しめる、高山の過ごし方の一例です。

1日目

  1. 昼 — JR高山駅に着いたら、東口から歩いて約5分の高山善光寺へ。荷物を預けて町へ出る。
  2. 午後 — 古い町並を歩き、造り酒屋や店をのぞく(店は夕方に閉まり始めます)。飛騨牛や高山ラーメンでひと休み。
  3. 夕方 — 高山善光寺に戻り、本堂の地下のご戒壇巡り を体験する。
  4. 夜 — 夕食のあと、宮川の中橋のあたりを散歩する(秋はライトアップがあります)。

2日目

  1. 7時 — 本堂の朝のお勤めに参列する。
  2. 朝 — 歩いて陣屋前朝市・宮川朝市へ。朝市で朝ごはんを買う。
  3. 9時ごろ — 高山陣屋を見学する(8時45分から)。
  4. 午前〜昼 — 東山遊歩道で東山寺院群を歩き、静かなお寺をめぐる。

周辺にも足を延ばす

  • 飛騨の里(飛騨民俗村) — 飛騨地方の古い民家を移築した野外博物館です。高山駅からバスで向かえます。地図 ↗
  • 飛騨国分寺 — 高山善光寺から徒歩約8分のお寺です。毎月8日はご本尊・薬師如来の縁日で、5月から10月は境内で八日市が開かれます。地図 ↗

町全体の観光情報は 飛騨高山観光公式サイト にもまとまっています。

アクセス

  • 電車 — 名古屋駅からJR特急「ひだ」で高山駅まで約2時間30分。高山駅の東口から高山善光寺まで徒歩約5分です。
  • 高速バス — 名古屋・京都・新宿・松本などから、濃飛バスなどの高速バスが高山駅まで出ています。
  • 車 — 高山善光寺の境内に駐車できます(宿泊者)。春と秋の高山祭の日は、会場のまわりで交通規制があります。

主要駅からの所要時間と運賃は Temple Hotel 高山善光寺のアクセス にまとめています。

高山善光寺に泊まる

高山善光寺は、信州善光寺大本願の別院として岐阜県で唯一「別院号」を授かった浄土宗の寺院です。JR高山駅から歩いて約5分で、古い町並にも朝市にも歩いて行けます。

掲載内容は2026年10月7日時点の情報です。営業時間・料金・行事の日程は変わることがあります。お出かけ前に各公式サイトでご確認ください。