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    2020年以降の時代に求められる “セルフ・イノベーション人材” とは?元アップル米国本社副社長 前刀禎明氏×シェアウィング 雲林院奈央子【前編】

    元アップル米国本社副社長にして現REALDEAR社CEOの前刀さん、神崎寺金澤ご住職、そしてお寺ステイのトリプルコラボで実現したFREE yourself, CREATE yourself。第1期終了を目前に控え、前刀さんに改めて、本プログラムに寄せる想い、そしてセルフ・イノベーション人材でい続けるための条件についてお伺いしました。(聞き手:お寺ステイ 雲林院奈央子)


    後篇「2020年以降の変革の時代に求められる “セルフ・イノベーション人材” とは?元アップル米国本社副社長 前刀禎明氏×シェアウィング 雲林院奈央子【後編】
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    「FREE yourself」はライフドアを立ち上げたときの一番最初のコピー

    奈:知らない方もいると思うので、FREE yourself, CREATE yourselfのプログラムへの想いについてお伺いしたいと思います。そもそも前刀さんが本プログラムを開講しようという想いに至った原点について教えてください。

    前:自分の仕事を振り返ると、やっぱり外資系企業会社での仕事が多いんだよね。ウォルト・ディズニーやアップルといった世界トップクラスの企業会社で、海外の人と一緒に仕事してるとやっぱり日本人が特に固定観念が強くて。それに縛られるがあまりに自由な発想ができていないなあと感じていたから、それを解き放とう!という意味を込めて「FREE yourself」。

    それに実は「FREE yourself」というフレーズはライブドアの立ち上げたときの一番初めのコピーなんだよね。

    奈:知ってます!そうでしたよね。前刀ファンとしては押さえておくべきところです。

    前:そう言ってくれるのはやっぱり嬉しいね(笑)時間は経ったけれど、改めて「FREE yourself」のフレーズは今でも生きると思っていて。

    それで、解放(FREE)したあとに何をやらなきゃいけないかというと、自分を創る作業。それが「CREATE yourself」です。創作活動において自分を創るという作業は、実は最もクリエイティブな取り組みなんだよね。

    “自分で決める” っていうのはものすごくトレーニングがいること

    奈:FREE yourself, CREATE yourselfでは前刀さんの会社が展開するアプリ「DEARWONDER」がプログラムに組まれていることも特徴ですよね。

    前:そうだね。「DEARWONDER」はPlay - Create - Shareという3つのアプローチで、創造的知性を育むことを目的にしています。最初のアプローチでもある〈Play〉という問題をクリアすることがメインと思われがちだけれど、本当の注目すべきは、プレイグラウンドを創れる〈Create〉というアプローチ方法なんだよ。日本人って、実は〈問題解決力〉に長けてる人がたくさんいるんだ。その一方で、「問題を作る力」がある人っていうのが少ない。いわゆる〈課題設定力〉や〈問題作成設定力〉と言われるスキルだね。もしくは、どこに問題があるのか?という〈問題発見力〉みたいなもの。そういった力が弱いことこそ、日本が抱えている大きな課題だと思っている。例えるなら、真っ白の画用紙に好きな絵を描いてごらんって問いが一番苦手。子供もそうだけれど、それが大人になっても同じなんだ。

    奈:「今日は◯◯を描いて」って言うテーマを与えられるのが当たり前に感じてるのかもしれないですね。

    前:それを打破したいなって。

    奈:つまり、海外で幼少期を育った人が〈課題設定力〉や〈問題設定力〉をきちん持っているというというのは、小さい頃からそのための教育を受けていたということでしょうか。具体的に何が違うんですかね。

    前:よく言われているのは、幼い頃から一人の独立した人格として育てられるから、かな。自分の意見を持ってはっきり言うという習慣が身についている。

    日本人で特に最近顕著なのは、過保護や過干渉の度が過ぎてしまい、“親の言うことを聞きなさい、先生の言うこと聞きなさい” と言われ育てられる。

    それで会社に入ったら入ったで、“自分で判断しちゃいけない。報告・連絡・相談” をやり過ぎる
    。その環境のせいで自分で決めるって言うことを苦手人がすごく多いんだよね。いつも、上司に「どうしたらいいでしょうか?」と聞いてしまう。

    奈:確かに、言われてみるとそうですね。

    前:自分で決めるっていうのはものすごくトレーニングがいるんだよね。トレーニングというか、要するに極力意識して、自分で決める回数を積み上げていくしかない。

    奈:それには〈決断力〉や〈判断力〉を伴う必要がありますね。

    前:〈決断力〉や〈判断力〉がなぜ無いかというと、自分なりの価値基準や判断基準がないから。無い人々の判断基準が何になるのかって言うと、ネット上で言われていることや、身近な人たちがどう言ってるかということになってしまうよね。

    自分がどう考えるか以上に世の中の人がどう思ってるのかって言う事に凄く重きを置いてしまうから、どんどん自分の基準が失われるんだよね。
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    ▶5/24(木)19:00-21:00 @Startup Hub Tokyo

    FREE yourself, CREATE yourself 第2期募集


    ●日程
    ▼13:00-17:00
    ① 6月23日
    ② 7月28日
    ③ 8月25日
    ④ 9月29日
    ⑤ 10月20日
    ⑥ 12月2日

    ●料金
    一般18万/前回参加者15万(税別)
    ※詳細は申し込みページをご覧ください

    ●場所
    参加者様に追ってご連絡いたします

    ●概要
    Step One〈OVERVIEW〉
    ・入学式-セルフ・イノベーションマインドのセットアップと半年後の未来の自分への宣言
    Step Two〈FREE-1〉
    ・瞑想を学ぶー潜在的才能を開花する
    Step Three〈CREATE-1〉
    ・課題設定力と創造的知性を高めるDEARWONDERワークショップ
    Step Four〈FREE-2〉
    ・瞑想を生かすー潜在的才能を飛躍させる
    Step Five〈CREATE-2〉
    ・感性訴求と共感力を磨くクリエイティブ・プレゼンテーション
    Step SIx〈GROWTH CYCLE〉
    ・卒業式ースイートスポット・ビジネスアイディアの発表


    ◼︎プロフィール
    前刀禎明(さきとう よしあき)
    REALDEAR社長。ソニー、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOLなどを経て、2004年、アップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)兼 日本法人代表取締役に就任。日本独自のマーケティング手法でiPod miniを大ヒットに導き、スティーブ・ジョブズ氏に託された日本市場でアップルを復活させた。米国本社で行われるジョブズ氏主催のエグゼクティブ・ミーティングに参加した唯一の日本人でもある。2007年、リアルディアを設立。創造的知性を磨くセルフ・イノベーション実践プログラムや五感ワークショップの提供、感性アプリの 開発を手がけている。最新アプリは「DEARWONDER」。著書に『僕は、だれの真似もしない』(アスコム)などがある。

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    ◼︎参照リンクDEARWONDER