寺社に特化した宿泊/体験サービスブランド「OTERA STAY」を展開する株式会社シェアウィング(本社:東京都渋谷区、代表取締役:佐藤真衣、以下弊社)は、地域密着の不動産ディベロッパーである株式会社健栄(本社:岐阜県高山市、代表取締役:長瀬栄二郎)と、飛騨高山地域でのインバウンド観光需要の積極的な取り込み、及び地域活性化促進を目的とした業務提携を発表し、「
一棟貸切型施設の宿泊者に対する、仏教・文化体験コンテンツの提供」を実施していきます。
宿坊での仏教・文化体験で、無人民泊施設の課題を解決
株式会社健栄は、2017年から古民家や空き家を活用した一棟貸切型の宿泊施設の開発支援を行っています。本形態の施設は、インバウンド客の多い高山において高い人気を博しているものの、ほとんどの施設が無人店舗であることから、地域の方との交流や文化体験の訴求が難しく、「さらなる地域の魅力をどうやって伝えていくか」という課題を抱えています。
今回、対象施設の宿泊者に向けて弊社が運営する宿坊「Temple Hotel高山善光寺」で宿泊者向けに実施している仏教や文化体験のコンテンツ提供を実施していきます。これにより、より高付加価値な1棟貸切民泊宿を増加させることができ、国際観光地である飛騨高山のさらなる活性化に寄与することを期待しています。
宿坊「Temple Hotel高山善光寺」の体験コンテンツ
弊社が運営する「Temple Hotel高山善光寺」は、高山駅と観光エリアの中間に位置し、2017年に観光客向けにリニューアルオープンした宿坊(お寺)です。開業当初より、本堂での朝のお勤め、瞑想や写経などの仏教体験をはじめ、着物着付けや人力車などの文化体験、僧侶による街案内などの様々な体験コンテンツの提供、開発を積極的に行っています。現在、年間5000名を超える宿泊者を受け入れております。そのうちの約9割がインバウンド旅行者であり、宿泊者の約5割が何らかの体験コンテンツに参加し、好評をいただいています。地域の人との交流や文化体験の提供は、より深く高山地域の魅力を伝えることを可能にし、リピーター増加に繋がると考えられます。高山善光寺では、今後、より増加する一棟貸切民泊施設をはじめとした、自施設以外の宿泊観光客へのコンテンツ提供も積極的に受け入れていく方針です。
今後の歴史的資源活用計画
今後2社は協力して、飛騨高山地域における新たな観光活性化としての古民家活用に加え、観光エリアに程近く、且つ発展の余地の多い「東山寺院群を含む15の寺社を巡る東山遊歩道エリア」に着目し、地域に眠った歴史的資源の掘り起こし、新たな目玉となる宿泊・体験場所の開発・企画を行っていく予定です。開発については、地域密着型不動産会社の健栄の知見・ネットワークを活かし、地域特性をしっかりと踏まえた上での、適正な物件選定、周辺住民との十分なコミュニ―ションを行うことで、スムーズで持続可能な事業展開を目指していきます。