【体験レポート】日本最大級の寺社フェス「向源」にお邪魔した話【前編】

こんにちは。初夏の日差しとと湿気にやられ気味のmiwaです。
今回はお寺ステイのイベントの紹介ではなく、自身の体験談を感じるがままに綴らせていただこうと思います。
今回は、日本最大ともいえる「寺社フェス」の「向源」に参加してきました。ボリュームたっぷりの記事ですが、みなさんお付き合いください。

-目次
1.#向源について
2.当日の様子
  2-1 9:50AM 境内へ!
  2-2 10:00AM 自分だけの御朱印帳づくり
  2-3 12:00PM ライブペイント
  2-4 13:00PM テントブース

ここから後編です!
  2-5 14:00PM 水行修行体験
  2-6 15:30PM 室内ブース
  2-7 18:00PM 声明公演
  3.  向源ってやっぱりすごかった

#向源 について

以下HPより引用です。
向源2018

寺社フェス向源とは、宗派や宗教を超えて、神道や仏教などを含めたさまざまな日本の伝統文化を体験できるイベント。今に伝わる多様な文化の根底にある本質に触れてもらうことを目的とし、今年で8回目を迎える。

平成最後のゴールデンウイークに開催された今回の向源。
ゴールデンウイーク前半戦は幕張メッセにて「ニコニコ超会議」、ゴールデンウイークの後半戦は中目黒の「正覚寺」と目黒のお寺がなんと3つ!「目黒不動瀧泉寺」「五百羅漢寺」「蟠龍寺」での開催です。

入場は無料で、有料のコンテンツをチケットを購入し参加していく形になります。人気のブースは1か月前の時点で完売してしまっているものも!
五百羅漢寺はお寺ステイのクリスタルボウルのイベントでも、使用させていただいたことのあるお寺さん。
体験レポートはこちら
 
「ニコニコ超会議」では「超テクノ法要」というとってもエモいブースが。
多くのメディアに取り上げられているので、聞いたことのある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

世間でいう「お坊さん」「お寺」のイメージとは、まったく真逆の試みをされている向源。
気になることだらけですがさっそく体験レポートさせていただきたいと思います。

-9:50AM

今回私は、5月5日こどもの日の中目黒正覚寺へ。
晴れていて気持ち良い。お寺の境内の中に入るときはいつも少しだけどきどき。

境内のテントエリアには日本文化の体験エリアが着々と準備を進めていました。

立派なお寺さんだ!お経を唱える声、鈴の音とお堂の前には袈裟姿のお坊さんが…!周りを見渡すと四方八方にお坊さん。みんな向源の成功を祈願しているのでしょうか。思わずつられて、ボランティアの方とともに合掌。

もちろんスマホで記念撮影。お寺のデジタル化ももう迫っているのだろうか。

-10:00AM

受付を済ませて、庫裏(くり)へ向かいます。
ここで体験してきたのは手ぬぐいを使って自分だけの御朱印帳を作れるワークショップ。

そもそも御朱印って流行ってきましたが何か知っていますか??
御朱印とは、神社やお寺でいただけるお参りをした証。押印の他に、参拝した日付、寺社名・御祭神・御本尊の名前などを墨書きして下さるところが多いです。起源は寺社へ写経を納めた証明として発行していたのだとか。

日本橋にある戸田屋商店さんの注染染め手ぬぐいを使って、折本型の和紙でできた御朱印帳を作ります。会場にも色とりどりの手ぬぐいがカットされて用意してありました。どれにしようか迷うな~。

とってもモノづくりが苦手なのだけれど、、とやや不安な気持ちを抱えて向かうと、きれいな和室にやさしそうな先生がお出迎えしてくださいました。

今回のワークショップの先生は、有文堂 有藤 俊二(ありとう しゅんじ)先生。
有文堂三代目当主さんで、手製本の職人さんです。

お手本で和紙をさばいてくださったのですが、、とってもあざやか。和紙同士をでんぷんのりでつなぎ合わせるために、均一にのりしろを作っていきます。いざ自分がやってみると全くできません。びっくりするくらいできません。笑

先生に手直ししてもらいながら、なんとかのり付け。しなりすぎたり、ずれてしまうと後ほど表紙をつけたときに曲がってしまうので気を遣うところがたくさんあるのですが、、できず、、先生も思わず苦笑いしながら手伝ってくださいました。

「毎日毎日紙と向き合っているからね。良さをみんなに知ってもらいたくて。」

「和紙は洋紙と違って、リサイクルできる。やり直しもきく。繊維の方向があるから洋紙よりも手を切りにくい。人にやさしい紙だよね。」

私のように一人参加の方や、ペアで参加される方、様々でしたが、みんなでモノづくりをするというのは場の一体感があり、会場の参加者さんは笑顔で終始ほっこりした雰囲気でした。

表紙をつけてなんとか完成!和紙の良さやお寺の雰囲気を感じながらの体験でした。先生ほんとにありがとうございました。手製本の職人さんってすごいなあ。完成した御朱印帳は早速使っています。

-11:00AM

外に出るとなにやら人だかりが。こちらがライブペイントの会場のようです。
DJブースも用意されていて、お寺の中じゃないみたい。


DJは今回向源に招待してくださった友光雅臣さん。お坊さんながら、枠にとらわれず各地でDJとして活躍なさっています。
友光さんとはプライベートで行ったワークショップ会場でご一緒させていただいたご縁から。気さくで、人を緩めたりつないだりするのが上手な、情熱的な方です。

-12:00PM

小松美羽さんによるライブペイントが開始!
自然の音にリズムが付いたような(センスのない表現)、淡々としたテンポの曲がかかり、スタートしました。
小松さんはいつもライブの際は座禅を組んだりして精神統一されるそう。

絵具を手に取り、大胆に画材へ。絵具を投げたり、横に引いたり。自由で思いのこもった、勢いのあるペインティングでした。楽しそう、やってみたい、、

狛犬らしき絵が描かれ、小松さんの白袴も彩よくなってきたころ

完成!龍です。色の組み合わせや使い方でエネルギーが伝わってくる。会場も、小松さんと友光さんを水の波紋の中心にしてエネルギーを受け取ったみたいでした。

太陽が初夏の境内をぎらりと照らすなか、素敵なアートのコラボレーションを観ることができました。

-13:00PM

よし、日差しも強くなってきたし、テントブースを回ることにしよう。
いつも人が入っていたこちらのブースは、「お坊さんと話そう」「牧師さんと話そう」ブース!老若男女様々な相談者さんでにぎわっていました。

お坊さんに説教される、といった印象は全くなく、みなさんとても聞き上手で真摯にお話しを聞かれていました。普段から気軽に相談できるお寺もあるんだ、ということが広まればいいな。

-13:30PM


ミニワークショップの場面を見学しました。

「創香家 今井麻美子の文香づくり/塗香づくり」

インド産の高級白檀に漢方薬でも使用される十数種の自然の香原料をブレンドして自分自身の香りを作る体験。近くを通ると風に乗って脳に響くような香りが。DNAに和の香りってインプットされている気がします。

「茶坊えにしのうでわ念珠作り」
こちらもいつも女性がいる人気ブースでした。自分だけの腕輪念珠を作れます。
茶房えにしさんは、仏教とお寺をもっと身近なものにしたいと活動されているとのこと。お寺ステイも同じ気持ちです。

ほかにも
・お寺DE囲碁 IGO AMIGO
・江戸文字・勘亭流を書いてみよう

がテントエリアに。当日参加可能なので、イベントを聞きつけて寄ってくださった方も十分楽しめるボリュームです。

後編へ続く