【体験レポート】日本最大級の寺社フェス「向源」にお邪魔した話【後編】

-目次
1.#向源について
2.当日の様子
  2-1 9:50AM 境内へ!
  2-2 10:00AM 自分だけの御朱印帳づくり
  2-3 12:00PM ライブペイント
  2-4 13:00PM テントブース
ここまで前編です。
今回はここから

  2-5 14:00PM 水行修行体験
  2-6 15:30PM 室内ブース
  2-7 18:00PM 声明公演
  3.  向源ってやっぱりすごかった

さてさて、前編から引き続き、寺社フェス「向源」の体当たりレポート!進めさせていただきます。

-14:00PM

さて。やってきました。こちらで私が体験したのは、「水行体験」
友光さんにさらっと「水行いってみよっかー!」といわれてさらっと「はーい!」と答えたのはいいけれど、いざ当日その時間になると緊張が半端ない…!!

ずらっと集まった参加者とギャラリー。
こちらは午前中も体験があったそうですが、女性も1人参加されていたそう。
できるかな、、ご住職の丁寧な説明がありましたが緊張で頭真っ白でした。正直取材どころじゃない。いや、説明中も日本語が入ってこない。

「水行肝文」を唱えながら水をかぶります。実際の修行僧さんは真冬に何時間もやるというから驚き。見た目も凛々しく、頼りになれる自信のある言葉は、きっと心身の鍛錬の結果なのですね。改めて尊敬がすごい。(宗派によって異なります)

男性はふんどし、わたしは白装束で準備。装束の下には水着を着るので女性も安心。
ドキドキドキ…
いよいよその時が。ここまで来たら腹をくくらねば(まだくくってない)

「安処法座ー!(あんじょうほうざ)」
この文句でええいままよ!と水をかぶると、あれ、、?気持ちいい(この日気温24度)
修行体験というより水浴びさせていただいているような。心地よさを感じてしまい多少後ろめたい気持ちもありつつ、続けます。

何度もかぶると慣れてきて、ちょうど首の後ろに勢いよく水を落とすことができました。
それにしても、指導してくださったお坊さんがとっても上手で、観ていて芸術のようでした。

終わった後は達成感。こちらの水行を行った証をいただけます。いえーい!
わたしのおっちょこちょいにより、ちょこちょことトラブルがありましたが、無事終えることができました。(関係者各位、ご迷惑をお掛けいたしました。ほんとすいません。)

女性のために、ドライヤーやヘアアイロンなど、身だしなみグッズが更衣室に用意されていました。あと大量のタオル。こちらすべてボランティアさんがご用意くださっているんです。ありがとうございました。

-15:30PM

ひと段落ついたところで、室内のブースにお邪魔しました。
たちばな会館ホールで行われていたのはこちら。

ん?

なんとこちら、手作りの2D仏像顔出し看板なのです。はめたまま移動できます。

インスタ映え(?!?!)しちゃうこちらは、ニシユキさんの作品。アイディアがすばらしいですよね。ちゃんとはめる仏像によって合わせた背景も用意されていました。これは面白い!思わずたくさん写真を撮ってもらいました。

きちんと印の形のポーズ指導まで。なんてシュール。

他にも、仏教の世界観をジオラマにしたものを「双六」として遊ぶことができる、「立体浄土双六」も用意されていました。お子さんの食いつきが半端なくて、「地獄だ!地獄だ!」と無邪気に叫んでいる様子を顔はめしながら見てました。合掌。

-18:00PM

夜は向源の大とり、「声明公演」を聞きに本堂へお邪魔。

天台宗の声明、日蓮宗の木剣加持、そして真言宗の太鼓の共演で奏でる仏教音楽の般若心経。動画では体験したことがあるけれど、実際に聴けるなんて楽しみ!
さらに、創香家 香司 香継士の今井麻美子先生がこの公演の響きに合わせて特別に調香したお線香の香りが会場内を満たします。
この空間だけ浮世離れしているみたいな感覚。

夢中になって聞き入ってしまいます。引き込まれる。瞑想しているときみたいに、自分と周りの境目がぼやぼやになっていく感覚。お坊さんたちの表情が間近に見られたのも魅力的でした。

声明の旋律と、太鼓、ほら貝と、、本堂に反響して体の中の水分を揺らします。

迫力のある音圧で、言葉では説明できない、現地で感じる何かを得られました、感無量。
つくづくボキャブラリーが足りずすいません。

驚いたのは、写真撮影だけでなく、録音も録画もOKということ!それだけ、生声のもつパワーや影響をご自身たちでも感じられているのだな、と思いました。気づき、感じるというのは宗派が違ってもどの仏教も唱えていること。会場の人全員が言葉にできないなにかを感じ、持って帰ったと思います。無宗教人種といわれる日本人の「和」の心には、文化として仏教が根付いているのかもしれません。

-19:00PM

公演がおわり、外はすっかり日が落ちていました。
ライブペイントの会場のあったところで、これから外ヨガをするそう。参加者さんがヨガマットの上に集まっていました。

お寺の中でのびのびとヨガをするってセルフクレンズをとっても感じられそうですよね。星が境内の木の間からきれいに見えました。

ご住職から聞ける怖ーい話もあったのですが、わたしはここでタイムアップ。
一日中楽しませていただきました。

向源を通して感じたのは、まず一人ひとりのエネルギー量の高さ。みんなが成功させよう、誰かのために頑張ろう、という気持ちが大きく、そして向源を楽しんでいました。

そしてスタッフはみんながボランティア。みんなですよ?!イベント前もたくさん準備をして、当日も忙しく動いてくださったスタッフさん。お寺関係者もいらっしゃいながらも、単にお寺が好きな人や、地域の方、ご住職のご友人など、、毎年皆さん楽しんで参加されるそうです。素敵すぎる。

お坊さんたちの人望や、時代を変えていこうという意気込みを感じられる素敵な寺フェスでした。仏教に興味がない人も、楽しめるはず。
友光さんは今年代表を後輩へ譲り、新たなステージへ旅立つそうです、全力で応援します!本当にありがとうございました。