元アップル米国本社副社長にして現REALDEAR社CEOの前刀さん、神崎寺金澤ご住職、そしてお寺ステイのトリプルコラボで実現したFREE yourself, CREATE yourself。第2期募集直前に合わせ、もっと大きな場所へいきたいと。（聞き手：お寺ステイ 雲林院奈央子）
「2020年以降の変革の時代に求められる “セルフ・イノベーション人材” とは？元アップル米国本社副社長 前刀禎明氏×シェアウィング 雲林院奈央子【前編】
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“セルフ・イノベーションの師匠” がいる環境
奈：第1期もちょうど残すところ最後の講義を残すのみとなりましたね。第一回、第二回と続けてこられて、FREE yourself, CREATE yourself第1期を通じて前刀さんとして何を感じられていますか？
前：まず、いまの自分自身を見つめ直した上で、自分で変わっていこう、行動に移そうっていう空気は感じるよね。それこそ、転職活動始める！と宣言する受講者がいたり。
奈：ついさっき、いらっしゃいましたね。フィードバック後のクイックプレゼンであそこまで大きな変化がみられたのは驚きでした。
前：そういう姿を見ると嬉しいよね。ずっと悶々としてて変われないっていうのは時間が勿体ないから。彼女がその決断に至ったのも、きっとそれまで自分がもやもやと感じていたところをパッと突かれたからだと思うんだよね。
奈：本当はそう思っていたとしても、これまで周りの誰も言わなかったのでしょうね。
私自身、何を学ぶにしても尊敬できる師匠が欲しいと思っていますが、FREE yourself, CREATE yourselfで前刀さんと金澤ご住職という “セルフ・イノベーションの師匠” がいるのはすごく良いなと感じています。自分一人では気づかないことを指摘されると変化のきっかけになりますもん。
当たり障りない回答よりも、本音が通じる人たちのために
奈：いよいよ2018年6月からは第2期が始まります。前刀さん自身、どのような人に来ていただきたいですか？
前：どう？敢えて「こんな人はお断り！」にしてみる？
奈：いいですね、早速挙げてみましょうか（笑）向いていない人…、超マイナス思考の人ですね。
前：そうだね、仕事をやらされ感でやってる人。自分の意見を持たない人。他人の意見ばっかり気にする人。つまり、主体性のない人だね。参加する上での意識が低いと、それだけ得られるものも少ないんじゃないかな。
僕自身、自分にいま降りかかっていることは、全て自分の責任と常に言い聞かせている。だから、そうじゃなくてすぐ周りの人や環境のせいにする人には、この講座は向いていないね。
奈：これでも挙げ続けたら誰も来なくなっちゃったりして…！わたしも全く当てはまら無い訳じゃ無いかも…と思い始めました（笑）
前：みんなグサッ！となっちゃったりして。でも当たり障りない回答よりも、本音が通じる人たちのためにFREE yourself, CREATE yourselfは開講していきたいね。
奈：逆に、現状に満足していなくて、本気で見つめ直したい、変わりたいと考えてる人たちにはとても向いていると思います。
前：それでいうと、金澤ご住職指導の、自らを曝け出すことのできる “瞑想” パートがあるのはとても大きな意味があると思う。
人って、一部のできる人は自分自身を曝け出したり、セルフ・マインドコントロールしたり、自分で自分を気持ちをリセットしたりすることができるけれど、ほとんどの人は「自分を解放しなさい！FREEyourself！」って言われてもなかなかできるわけではないからね。
大前提として、セルフ・イノベーションは “やらされ感” でするものでないから、成長意欲を持ってもっている人が当てはまるよね。今、壁にぶち当たっているからブレイクスルーしたい人とか。そういう人がいいね。
奈：自己実現、ですね。
前：そういう人に来てもらえたら嬉しいね。どんなことからだって学べるわけだから、何かちょっとしたことから何かを発見をできて、そこから学べることを楽しめる人がいいな。人生楽しめる人！
セルフ・イノベーション人材に求められる “知性”
奈：FREE yourself, CREATE yourselfではゴールに「セルフ・イノベーションを起こすこと」を挙げています。
前刀さんは変革の時代に求められる人材として「セルフ・イノベーション人材」を挙げていますが、具体的にセルフ・イノベーション人材とされる人が持つスキルや能力って何だとお考えですか？
前：2つあって、ひとつはDEARWONDERでも取り組んでいるいわゆるクリエイティブ・インテリジェンス（創造的知性）。第1期の受講者にも話したけれど、観察力・実験力・質問力・相談力、そしてそれらを関連づける力の5つが揃って初めて身につく力をいうよ。
そしてもうひとつは、創造的知性を高めたあとに必要になる「ラーニング・インテリジェンス」。日本語で言うと学ぶ力、といったベタな言葉になってしまうけれど、「学ぶ知性」を高めていくことがこれからの時代の必須スキルになると思っている。そして日本人はこの2つの力がまだまだ弱いなって感じるんだ。
奈：日本人は学ぶ意欲というのは意外と高そうですけどね。それは一部の人間に限られていると言うことですか？「ラーニング・インテリジェンス」という定義が少し違うのかな。
前：「学び」の定義がちょっと違うんだよね。受験勉強のようなことではなく、例えば色んなことをした経験から学ぶこと。あらゆる経験から、自分が学べる・成長している・できる、って言うきっかけを掴む、というのがここでいう「学び」に近いかな。
だって、同じ仕事をやっていても「やらされ感」で仕事していても学びは少ないでしょう。どんな仕事でも、なぜそうするの？って言うことを考えて、「自分だったらもっとこういう風にしたほうがいいかな」って言うことを思いついたりとか、提案したりとかすることが、すごく重要になってくると思う。
奈：気づきを得るって言う事ですね。
前：そう。
奈：他にこれから社会の中で生き残っていく・仕事をする上で必要なことってなんだと思いますか？
前：当たり前のようですごく難しいけれど、英語でいうところの “BELIEVE IN YOUSELF（自分を信じろ）” じゃないかな。
奈：自己肯定感ですね。金澤ご住職もこれまでの瞑想指導のなかで仰っていました。
前：まさにそう。度が過ぎて唯我独尊までいってしまうといけないけれど、自己肯定感が低い日本人の場合は、意図的に「自分の意見が正しい！」と思うくらいがいいと思う。
奈：前刀さん自身は、セルフ・イノベーション人材でいつづけるために、普段から何かどういうことを意識していますか。
前：具体的な回答ではないけれど、常にまだまだだと思うようにしていることかな。
奈：というと？
前：そもそも、自分の勤めてきた会社の創業者達のことをとても尊敬してるんです。スティーブ・ジョブズはもちろん、亡くなっているから直接会うことはなかったウォルト・ディズニーはその魂が会社に生き続けていたしね。そして、ソニーの創業者たち。そういった彼らをすごく尊敬すると同時に、ライバルだとも思っているんだ。で、自分を卑下するわけでもなく、彼らのことを考えると今の自分はまったく大したことがなって。まだまだだと思っているよ。
座右の銘は「明日の自分には無限の可能性がある」だから。
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FREE yourself, CREATE yourself 第２期募集
●日程
▼13:00-17:00
① 6月23日
② 7月28日
③ 8月25日
④ 9月29日
⑤ 10月20日
⑥ 12月2日
●料金
一般18万/前回参加者15万（税別）
※詳細は申し込みページをご覧ください
●場所
参加者様に追ってご連絡いたします
●概要
Step One〈OVERVIEW〉
・入学式－セルフ・イノベーションマインドのセットアップと半年後の未来の自分への宣言
Step Two〈FREE-1〉
・瞑想を学ぶー潜在的才能を開花する
Step Three〈CREATE-1〉
・課題設定力と創造的知性を高めるDEARWONDERワークショップ
Step Four〈FREE-2〉
・瞑想を生かすー潜在的才能を飛躍させる
Step Five〈CREATE-2〉
・感性訴求と共感力を磨くクリエイティブ・プレゼンテーション
Step SIx〈GROWTH CYCLE〉
・卒業式ースイートスポット・ビジネスアイディアの発表
◼︎プロフィール
前刀禎明（さきとう よしあき）
REALDEAR社長。ソニー、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOLなどを経て、2004年、アップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント（副社長）兼 日本法人代表取締役に就任。日本独自のマーケティング手法でiPod miniを大ヒットに導き、スティーブ・ジョブズ氏に託された日本市場でアップルを復活させた。米国本社で行われるジョブズ氏主催のエグゼクティブ・ミーティングに参加した唯一の日本人でもある。2007年、リアルディアを設立。創造的知性を磨くセルフ・イノベーション実践プログラムや五感ワークショップの提供、感性アプリの 開発を手がけている。最新アプリは「DEARWONDER」。著書に『僕は、だれの真似もしない』（アスコム）などがある。
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