大泰寺について

大泰寺

比叡山の開祖・最澄が、
約千二百年前に開いた
南紀地方屈指の薬師霊場。

那智の滝で有名な
和歌山県那智勝浦町に
大泰寺は位置しています。

 歴史に
耳を澄ます

由来

大泰寺は開創1200年、熊野古道沿いに立つ、比叡山の開祖 最澄により開かれた歴史あるお寺です。

お寺の縁起によると、地元の人々を苦しめる大蛇を封じるため最澄が柳の木より薬師如来を彫り上げ、お祀りしたのが大泰寺の始まりと言われています。

そして現在では、南紀地方屈指の薬師霊場として多くの方々に知られる存在となっています。

特徴

大泰寺は天台宗の寺院として始まり、多くの仏像を所有する一方、江戸時代に紀州が徳川御三家となってから臨済宗へ改宗しました。

一般的に禅寺では水墨画と庭園が有名で、仏像を多数所有しているところはほとんどありません。また、反対に密教系のお寺で水墨画や庭園を多数鑑賞できるところも多くありません。

ここ大泰寺は、多くの仏像を鑑賞できると同時に水墨画の鑑賞や坐禅の体験もできる、密教系の寺院と禅寺の特徴を併せ持つ珍しいお寺なのです。

住職の思い

大泰寺住職 西山 十海

お寺はかつて人々の生活の中にありました。子ども達が自由に遊び、大人は何か困りごとあれば和尚さんに相談に来ておりました。いつしか高くなってしまった敷居を下げて、みんなにお寺に親しんで欲しい。そう思い、宿坊を始めました。

禅では、固定観念を持たず自由な発想で物事を見つめることを目指します。皆様も、それぞれの自由な思いでお寺という空間や雰囲気を楽しんでみてください。座禅や禅寺の朝食を経験するもよし。美しい仏像の前で静かに手を合わせるもよし。奥ゆかしい鐘を楽しむのもいいでしょう。身と心が澄んでゆく素晴らしい時間をお約束します。